KYOEIDO WINE

エチケットとアート

2023

2023年ヴィンテージのテーマは「Bespoke」です。
テーラーに於いて注文する誂服を「Bespoke Suits」と呼びます。 お客様と話し合いながら相談しながら注文するため「Be-spoken」が由来とも言われております。
今回のエチケット制作を通じて、山梨に拠点を構えるオーダーメイド専門店「JOKERS TAILOR」のスーツとワイン造りの間にも「Bespoke」な共通点を感じることができました。
素材を大切にし、製法にこだわり、実際に試着して改良し、最高の誂品をつくり、お客様の笑顔を創造する。ただモノを提供するだけでなく、その先にある喜びにフォーカスしたいと考える、JOKERS TAILORのものづくりを紹介します。
https://jokerstailor.com/

K23FY_SR / DD / AK

「Fabric」
良いスーツは良い生地から生まれます。
写真の生地はイタリアのビエラ地方で作られた羊毛100%の生地です。
耐久性もさることながら、まるでシルクのような光沢感と肌触りが写真越しでも伝わるように表現しました。
Photo:Tadahiro Fujihara (Fil.Graphic)

K23HR_DD / RZ

「裁断」
チャコで曲線を描かれた生地、裁ち鋏、針山、メジャー、様々な道具の力を借りて創り上げていきます。
平面の生地から立体のスーツになるまでにはとても多くの工程を重ねています。
Photo:Tadahiro Fujihara (Fil.Graphic)

K23NT_RZ / AK

「仮縫い」
立体になった生地とお客様の身体が初めて一つになる瞬間。
さらにシワ取りや微調整をし、本縫いに向け完璧なフィットを目指すために大事な工程となります。
実際に着用していただくことで細かなサイジングをし、着心地、見た目共に最高の1着を実現します。
Photo:Tadahiro Fujihara (Fil.Graphic)

K23AK_DD / AK

「Confidence」
BESPOKEは、最高の衣装を実現するもの、またモノを超えた特別な空間を実現するものと思っています。安心感、威厳、可愛さ、華やかさ…。BESPOKEによって、なりたい自分になれるのです。
着用されるシュチュエーションによって、手に入れたい印象、相手に対して与えたい印象を実現します。
最高の衣装で最高のシュチュエーションと自信を手に入れて頂きたい。そう思ってものづくりに励んでいます。

(左)三揃いのベストの背中部分は裏地を使うことが多いが、「ジャケットを脱いだ時も美しくあるように」と背中部分にも表地を贅沢に使用。ベストに余計な皺が入らず、身体にフィットする姿は、テーラーの技の高さを示している。
(右)手縫いであることの証でもある重ねボタン。4つボタンの最後を敢えて外し、洒脱な雰囲気を演出。

裏地も沢山の生地から自分好みを選択できる。今回の裏の仕立ては、表地のシックな感じとは逆の鮮やかな花柄で遊んでみた。表に見えない裏地で遊ぶ、粋なお洒落が楽しめる箇所です。好きな色柄の裏地で、より特別で、着ると元気が湧く一着に。
Photo:Tadahiro Fujihara (Fil.Graphic)
Model: Takeru Goto (paysannat)

◎プロフィール
小林 功(Tsutomu Kobayashi)

1980年山梨県生まれ
JOKERS TAILOR 代表
「お客様が自信を持って着られる最高の一着」を創り、着用するシーンで最高な笑顔になって頂ける一着を創る。
ただモノを売るのではなく、その先にある感動や、かけがえのない時間を提供したい。なりたい自分を創造するための服を作りたいと、2006年に起業、独立してオーダーメイド専門店「JOKERS TAILOR」を設立。