KYOEIDO WINE

エチケットとアート

2019

2019年は、エチケットに音楽を組み込んでみました。アートの中で、音楽は欠かせない存在だと思います。エチケットの中に、音楽をどうやったら組み込めるのか。すでに身近にある音楽をもっとワインの傍におきたいと思い取り組みました。
今回は、エチケットを若いアーティストの発表の場にすることも目標にしました。そこで「学校法人岩崎学園 横浜デジタルアーツ専門学校」様にお願いして、若い方の活力をエチケットに反映して頂きました。
とても楽しい「イラストレーション」と「音楽」の融合となっていると思います。どうぞワインとともにお楽しみ下さい。

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◎今回の作品について
今回の楽曲は、一曲のシンプルなピアノ曲が元になっています。これは共栄堂ワインにまつわる、ある重要な言葉から作られています。その言葉に数学的な処理をし、メロディーや和音構造として音楽へ具現化しました。
また、このワインの生まれた大地、畑、空、樹、ワイナリー、マシン……、場所やものが生み出す音の風景を、実際にフィールドレコーディングを行い作品に取り込みました。
藤原光洋のピアノと音に、濾過されたかのような透明感のあるSachikoのVOICEと、Makiの挑戦的なフレージングのセンス、大川カズト氏のストイックな音響的感覚が混じり合い、力強くかつ繊細に熟成された作品となっています。

◎プロフィール
Compose/Piano:Mitsuhiro Fujiwara
藤原光洋


昭和音楽大学大学院作曲専攻修了。修了時、特別賞受賞。日本現代音楽協会現音作曲新人賞入選。オーケストラの祭典ファンファーレコンペティション1位。近年では、手塚眞監督作品、映画「星くず兄弟の新たな伝説」(第29回東京国際映画祭出品)の劇中歌制作、増井公二監督作品、映画「ロリさつ」(第4回新人監督映画祭出品)の音楽制作を担当。一方、Funk、Soulといった音楽性を軸にした自身のバンドにキーボーディストとして参加。様々なジャンルの国内外のミュージシャンと共演している。
現在、岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校(YDA)ミュージック科において、技術指導にとどまらず、これからの音楽業界を支える人材育成のため多彩な教育プログラムを開発、実践。作曲家、アーティストはもとより、技術とビジネス感覚を併せ持った次世代型音楽業界人の育成を行っている。

Arrangement:Kazuto Okawa
大川カズト


https://www.youtube.com/playlist?list=PLV6mWPvLdl6ey6CLv-qnJp6L21B0bwvSj

10年間の海外生活を経てYUKI、木村カエラ、中島美嘉、矢野顕子などポップスの作編曲に携わる。その後、電子音楽のリリースを2012年から本格的に開始。カナダのSecret Songs、イタリアのBad Panda Records、アメリカのZoom Lens、日本のマルチネ・レコーズ、Progressive Form、ドイツのModular Fieldなどから相次いで作品を発表している。広告音楽への作品提供も多く『広告電通賞』最高賞、『CLIO 賞』シルバー、ブロンズ賞、『ACC TOKYO CREATIVE AWARDS 』ブロンズ賞『金獅国際広告映像祭ベストアニメーション部門WO賞』ブロンズ賞等受賞。

Synthesizer Manipulator:Maki(DaisyModern)
Voice:Sachiko(DaisyModern)


DaisyModern
https://daisy-modern.jimdofree.com/

2018年公開映画『星くず兄弟の新たな伝説』(監督:手塚眞 原案:近田春夫)の音楽制作に麻来-Maki-が携わり、楽曲のガイドヴォーカリストとしてSachikoを起用したことをきっかけに始まった日本のシンセポップデュオ、Daisy Modern(デイジーモダーン)。名前のデイジーは60年代チェコのガールズムービー『ひなぎく』から由来しており、気の向くまま恋や憂鬱を曲にしている。
2020年1月20日 1stシングル『Black Beauty』を皮切りに、毎月リリースを掲げ活動中。

design : Makoto Shoji (ebitai design)

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Music by Macy Chey (メイシー・ケイ)
鹿児島生まれ。クラブミュージックシーンにインスピレーションを受け、自分の思い描くままに曲を書くサウンドクリエイター。これまでに3枚のアルバムをリリースし、いずれも高い評価を得ている。
(作品について)今回書き下ろした曲は、日常で無意識に耳にしている物音をリズムに取り込み、サンプリングした女性の声をリードに乗せ、少ない音数ながら素朴でどこか哀愁を帯びた音楽を演出しました。音楽は聴き手が目の当たりにしている情景や時間によっていくつもの顔を持っています。私の演出した曲、ストーリーを感じながらお楽しみください。

Illustration by 夕方さゆこ
(作品について)今回のイラストは、曲の穏やかでいて不思議な雰囲気を大切にしたいと思い制作しました。色使いや空気感など楽しんで頂けたら嬉しいです。

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Music by Mono.
中学校で吹奏楽部に入部、音楽に触れる。2016年から楽曲の制作をはじめる。2018年に横浜デジタルアーツ専門学校に入学。それまではハイスピードでメロディアスな音楽ゲームらしい電子音楽を好んで制作していたが、入学後はポップスやメタル、アンビエントなどにも興味を持ちはじめる。2018年秋から音系限定同人即売会“M3”にて自主製作CDを制作・販売、3枚のCDをリリース。現在は電子音楽を中心に幅広いジャンルを制作している。
(作品について)無機質で透明感のあるピアノとパッドで雰囲気を作り、それとは対照にパーカッションは今回のために独自で録音した音を用いて隠れた温かみを演出しました。イラストと合わせて聴いて、作品への思いや解釈を感じていただければ光栄です。

Illustration by夕方さゆこ
2月29日横浜生まれ。横浜デジタルアーツ専門学校在学中。線を描くのが好きです。髪の毛を描くのが好きです。女の子にモチーフをかけて描くのが好きです。
(作品について)絵を描く中で自分の中でいつもストーリーを作っていてその結末は見てくれている人に考えてもらいたいと思いながら制作しています。エチケットに描かせていただいた絵は薔薇を抱えた女性が紅をしているのですが、これは本当に口紅なのか、薔薇が変色しているところがあるのは何故なのか…などストーリーを感じていただけたら嬉しいです。

special thanks to
学校法人岩崎学園 横浜デジタルアーツ専門学校
藤原光洋 / 指澤祐二